西表島、世界の課題
こんな自然一杯の西表島ですが、大きな課題を抱えています。
それは、海洋ゴミ問題です。西表島は身近に海があり、しょっちゅう訪れるので僕は、余計危機感を感じます。
今や、全世界の課題となる海洋ゴミ問題。
あまり馴染みのない人にも現状を知って欲しいので、紹介します。
西表島では毎月1回、エコプロジェクトが主催となって海岸清掃のボランティアを行っています。これは学校の授業にも取り入れられていて、どこの学校も年に2、3回参加しています。最初は汚かった海岸が、帰るときには見違えるほど綺麗になっているのは、参加していてとても達成感を感じます。
僕はこれに参加して海洋ゴミの影響を痛いほど感じました。
海洋ゴミは海の生態系に大きな影響をもたらします。ゴミが海洋に漂流することで、ウミガメやクジラ、イルカの等の生物に絡まって、身動きが取れなくなります。運の悪いときは四肢が切断されることもあります。これだけなら、あまり影響ないじゃないかと思う人も居るかも知れません。しかし、海洋ゴミのプラスチックは巡り巡って、人にも害を及ぼしているのです。
人が出したゴミはなかなか自然に吸収されることはなく、吸い殻でも1.5年〜10年。身近なペットボトルは400年。釣り糸に至っては自然分解されるのに600年もの時間が必要です。ゴミが漂うことで、それを魚、海の生物が餌だと思ってしまって、食べてしまいます。するとそれらを食べる僕たち人間にも影響が起こり、健康に異常をきたしてしまうのです。
また、海洋ゴミにより景観が損ねる、海からの恩恵が減る、魚が食べれなくなる、貴重な生物が絶滅してしまうなどの問題がたくさんあります。
現在世界を漂う海洋ゴミの量は、約1億5000万トンに達していると言われています。
そして、この瞬間も増え続けているのです。
つまり何もしなければ、海洋ごみは増加の一途をたどるのです。このペースで進めば、2050年には魚よりプラスチックごみの量が多い海になることが予測されています。
今、あなたに出来ることを考えて下さい。後世にこの自然が残るように。
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