野生生物との共存のために

西表島には現在、イリオモテヤマネコを始めとする天然記念物であり絶滅危惧種の野生生物が多くいます。西表島では野生生物の道路での交通事故が非常に多く起こっています。下のグラフは固有種のイリオモテヤマネコの事故件数を表したものです。西表島ではそれらの貴重な存在を守るために色々な対策が取り組まれています。

提供:西表野生生物保護センター

1, 西表島では、イリオモテヤマネコをはじめとする野生生物の交通事故を無くすため、道路の下に動物用のトンネル(アンダーパスやネコボックスと呼ばれています)が数多く設置されています。

これがあるおかげで、野生生物が道路を横断することが減り、交通事故の減少に繋がっています。

2,イリオモテヤマネコが頻繁に出てくるところには、ゼブラゾーンと呼ばれる特殊な塗装がされています。これは、車が通るとガタガタと震動し、ドライバーにスピードを落とすように注意を促しています。

また、道路脇には野生生物飛び出し注意の道路標識が設置されています。

3,野生生物が道路に出てくる主な理由は餌となる小動物がいるからです。

それを減らすために実は道路にも工夫がされており、端から中央にかけて少し傾斜になっているのです。

また、道路際には幅広側溝・片勾配側溝など、小動物が道路に入りずらく、落ちても自力で戻れるような工夫がされています。

4.イリオモテヤマネコは人の生活圏にも頻繁に現れます。西表野生生物保護センターは、イリオモテヤマネコの目撃情報をもとに毎月、運転注意マップを発行しています。

また、最新の目撃情報から出現が多い場所には移動式注意看板も設置しています。西表島に来てイリオモテヤマネコを目撃した際には是非情報提供よろしくお願いします。

情報提供:野生生物保護センター  TEL:0980-85-5581